太平洋クラブ 様


※本記事は、「i Magazine 4号」に掲載されたものを、一部編集して掲載しています。

本社と18カ所のコースにSystem i を導入

今年35回目を迎えるゴルフ界屈指のトーナメント「三井住友VISA太平洋マスターズ」は、国内外のトップ・ゴルファーらによる数々の名勝負で知られるが、ゴルフファンの楽しみは、競技のレベルの高さに加えて、世界的な名門コースに並ぶ美しいグリーンを堪能できる点にもある。

そのコース作りを行っているのが、主催者の1社である太平洋クラブ。同社は、コースの設計・維持・管理と会員サービスで「ワンランク上を行くゴルフクラブ」として著名だが、その一方、日本のゴルフクラブとしてはユニークな「共通会員制度」を設けていることでも知られる。

これは、会員であれば同社の全国18カ所のコースをどこでも利用可能で、会員はどのコースをいつ利用しても、常に最新の会員情報や利用履歴に基づいてサービスを受けることができるという制度である。例えば、関西に出張した折に宝塚コースでプレーをし、東京へ戻った翌日に御殿場コース、その週末に軽井沢リゾートコースでプレーというような利用が可能で、しかも、1つのコースを利用するごとに会員用ポイントが加算され、最新のポイント数でサービスを受けることができる。

同社の会員数は、現在1万6000名(法人会員も含む)。そして、「1人の会員が年平均10回コースを訪れ、平均3カ所のコースを利用している」(業務統括部部長の大鋸光宏氏)という。本誌の読者なら、この数字を見ただけで、その均質なサービスの裏に膨大な情報処理があることが容易に想像がつくだろう。実際、同社の会員管理システムには、どの会員がいつどのコースで誰とプレーをし、何時何分にチェックアウトし、現金精算かクレジット払いだったかの違いなどが、詳細に記録されているという。そして、これを実現しているのが、System i を基盤とするシステムなのである。
 

毎日の締め処理を早く終了させたい

システム構成は、本社(データセンター)と18のコースそれぞれに計19台のSystem i を配し、IP-VPNとフレームリレーを使って結ぶ形態。各コースのSystem i (モデル520)には、会員またはビジターの利用を管理する「精算管理システム」が搭載され、1日の終わりに日次の集計処理を行い、それを本社用のSystem i (モデル820)へ転送し、本社側でバッチ処理を行って全コースの利用を管理するシステムを構築している。

しかし、このシステムには1つの大きな問題があった。それは、各コース側で行う日次処理が膨大で、管理帳票のプリントアウトだけでも1コース当たり20帳票・50ページに及び、その出力の終了まで各コースのスタッフは毎日30分も待機しなければならないという事態が生じていたからである。しかも、出力された管理帳票は分類してファイリングするのに手間がかかる上に、後から調べる際には、探している帳票にスピーディに行き当たらないという難点があった。大鋸氏は、「コースの営業開始時間は朝非常に早いため、夕方は10分でも早く業務を終わらせ、現場のスタッフを帰宅させたいという気持ちがありました」と、当時の心境を振り返る。

そこで採用されたのが、NTTデータビジネスブレインズの電子帳票システム「Pandora-AX」である。太平洋クラブのシステム構築におけるパートナーでもあるベル・データと共に検討を重ね、2007年4月に導入した。この製品は、System i を含むさまざまなターゲットマシン上で生成される帳票を簡単に電子化し、強力なセキュリティ機能で管理できる点に特徴があるが、太平洋クラブでは、各コースのSystem i から出力される帳票を、プリントアウトが必要なものとそうでないものに区別し、プリントアウトが必要ない帳票について電子化し保存することとした。
 

帳票仕分け機能や検索機能を高く評価

システムは、Pandora-AXのサーバーソフトを搭載したWindowsサーバーを本社側に配置し、コース側にPandora-AXクライアントを搭載したPCを置く。そして、コース側のクライアントから本社側のPandora-AXサーバーに接続し、コース側のSystem i 上の帳票を電子化する構成である。電子化した帳票は、本社側のPandora-AXサーバーに一元的に保管され、アクセス権限を持つスタッフのみが閲覧・利用できる。

 

 < COMPANY PROFILE >
 本  社:東京都港区
 創  業:1971(昭和46)年
 従業員数:約800名
         http://www.taiheiyoclub.co.jp/

太平洋クラブ様 Pandora-AX事例(i Magazine 4号掲載記事)(PDF 372KB/2ページ)

                   ※ i Magazine 4号(2007年10月発行)  アイマガジン株式会社 サイトへ
 

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