まさかの・・・使えないクラウドERP

使えないクラウドERP ERP・基幹システム
使えないクラウドERP

今回はせっかく導入をしたのに使えなかったクラウドERPについて記事にしてみたいと思います。ERPを導入したのに使えない、ガッカリした、失敗したという声もはやり一定数あります。基幹システム・ERPは決して安いシステムではありませんので、製品の選び方を失敗してしまいますと、会社に損害を与えてしまいます。そのためどこのクラウドERPを選択するかが重要になってきます。

なぜ失敗してしまったのか

では早速ですが、どうして使えないクラウドERPを選択してしまったのか。について考えてみたいと思います。こちらのブログでも紹介しているように「中小企業が使うクラウドERPは価格か機能、どっちで選ぶ?」など比較の方法はいくつかあります。 

価格だけで選んでしまった

まず多いのは、価格で選んでしまった場合です。現在クラウドERPと検索してヒットする製品で一番安いものであれば月額3,000円程度のサービスがあったりします。これはERPを知っている人からすれば格安ERPなんです。当然安いERPにはカラクリといいますか、裏があるといいますか。結果としてそんな安い価格で使えないということなんですね。
やはり相場でいうと安くても月額5万~、 平均的には月額7万程度と言われている業界です。その為、あまりにも安い場合は、機能制限があるということを前提に考えてください。
何かといいますと、ERP・基幹システムとは、企業の業務をサポートしてくれるシステムとして、見積や納品書、注文書をつくる販売管理機能や、仕入れ、在庫数、倉庫の状況を把握するための在庫管理機能、給与計算、経費精算などの財務会計機能、人事労務などが一元管理出来るというのがシステムの大きな役割なのです。これだけ出来て、月額3,000円程度というのは、ほぼ現状では難しいサービス提供価格かと思います。
その為、安いERPはまず一部の機能だけを公開しているパターンです。 例えば会計システム機能の一部だけ使えます。などです。ここから販売機能などを使いたいとなると、アップセル方式で月額10,000円、気が付けば50,000円 などになるということです。
なので、安いからということで飛びついてしまった結果、フルの機能で使うとなると、価格があがるので、それを避けるために、機能制限をして安いプランで使い続ける。そうなると結局、ERPとしての本来のチカラを発揮できないままシステムを利用することになるので、ユーザーからすると結果的にストレスがたまることになってしまいます。その為、予算が限られているからと言って安易に安いERPを導入してしまうと、結果的に業務負担が改善されないまま、余計な入力項目が増えてしまうという悪い方向に向かってしまうパターンもありますので要注意です。

シンプルに使いにくかった

価格、機能も十分理解した上でクラウドERPを導入したが失敗した事例もあります。それは使い勝手です。よくUI、UXという言葉で表されるのですが、ユーザーが使いやすいようにデザインや、ページ遷移など十分に考慮して設計されているかどうか。が重要になってきます。
「導入するまで中身が見れないから、デザインまでは事前に把握するのは難しいのでは?」と思われるかもしれませんが、ほとんどの製品にはトライアル期間というのが設けられています。良心的な製品であれば約1か月ほどお試し期間を設けてられています。そこで使いたい部分を実際に見て、触ってしていただくことで、システムが会社とマッチしているかどうかを図ることが出来ます。
ですので、価格も予算内、資料を見ると機能も十分満たしているとなってすぐにとびつくのではなく、この無料期間を利用し、本当に使いやすいシステムかを見定めることが重要になってきます。そうすることで、契約してから、使いにくく困っているという問題は事前に解決することが可能になります。

失敗しないためには

では、クラウドERPを選びを失敗しない方法をまとめますと
・価格で選ばない
月額数千円で提供しているサービスについては、機能制限があると思ってください。その為、その製品をフルパッケージで利用した場合の価格を一度出してもらい、そこから要らない機能を省いていく作業を行ってください。そうすることで、きちんとした費用がでてきます。
・機能だけで選ばない
機能が充実しているからだけで選ばないでください。ERP・基幹システムの業界はどうしてもシステムエンジニアが中心となってリリースされている製品が多いので、実際、作りが複雑であったり、画面が見にくいなど、デザインが十分に考慮されていないことがあります。まずはお試し期間を使い十分使い倒したうえで契約をかんがえてみてください。

以上のことを気を付けて頂ければ、導入後に「失敗したー」という残念な結果を防ぐことが出来ると思います。ただ昔に比べると、価格も安く、契約期間もすぐに解除できたりする製品もあるので、もし失敗したと感じた場合は、無理して長く使うのではなく、システムの乗り換えなどは積極的に検討してみてください。

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